以前にもシグマの24-70mm F2.8 DG DN紹介の記事でも書いたのですが、(まだみていない方はこちら)発売後大人気を博しているタムロンとシグマの大口径標準ズームレンズ。この2本の魅力を改めて紹介したいと思います。
主な比較
製品名 | 24-70 DG DN | 28-75 Di Ⅲ RXD |
実勢価格 | ¥108,000 | ¥76,000 |
絞り | f2.8-f22 | f2.8-f22 |
最短撮影距離 | 18-38cm | 19-39cm |
フィルター径 | 82mm | 67mm |
最大径×長さ | 87.8×124.9mm | 73×117.8mm |
質量 | 830g | 550g |
対応マウント
シグマは、LマウントとEマウント用のものを発売済み。対してタムロンはEマウントのみ。ニコンやキヤノンもフルサイズミラーレス機を出しているが、まだこれらの機種には対応していない状態です。ネットではどちらも近い将来ニコンのZマウントやキヤノンのRFマウント対応のものが登場すると言われていますが、現段階では公式発表はありませんので、もう少し先になりそうです。
手ぶれ補正機構は非搭載
どちらのレンズも、手ぶれ補正機構は非搭載ということです。標準域で大口径という特徴から、手ぶれ補正を搭載することよりも軽量化を優先したのだと思います。(コストの軽量化も)これは、高感度でもノイズが減り、シャッタースピードが稼ぎやすくなってきたことと、フルサイズミラーレス機にはボディ側に手ぶれ補正が内蔵されるのが主流になっているということも、非搭載の決断材料になっているかもしれません。
レンズ特性の違い
ズーム域がほとんどかぶっているこの2本ですが、どちらのレンズも人気があって売れているようです。その理由は、ズーム域がかぶっていても、レンズの特徴がかぶっていないということです。
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD の特徴
タムロンは、コンパクト化と低コスト化を実現させたレンズ。f2.8通しのレンズで実売価格約7.5万円は破格です。また、タムロンの同ラインにあるf2.8の広角・望遠域ズームの3本でフィルター径を67mmに揃えている点も大きな特徴。
それでいて、写りに関しても概ね高評価なものが多く(やや逆光に弱いか)、非常に高コスパなレンズと言えます。
また、簡易防滴構造や防汚コート、フレアやゴーストの発生を抑える反射防止コーティングなども採用しています。
なるべく低コストで大口径ズームが欲しいという方だけではなく、たくさんレンズを持ち歩いたり、移動の多いカメラマンにも人気があるようです。
SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN の特徴
一方シグマは、タムロンよりも画質にウェイトをおいたつくりになっています。
以前よりシグマのARTラインのレンズは「純正よりも写りが良い!」という声も多く、画質にこだわったラインでありながら純正の半額ほどの価格で買えることで非常に人気のラインになっています。私もシグマの35mmARTは、ずっと愛用しているレンズです。
そんなART ラインの特徴をきっちりと受け継いだレンズといえる高い描写力を持ちながら、純正よりも大きさも重さもコンパクトに仕上がっています。それでいて10万円前後と純正の約半額程度で買えることから大きな人気を得ています。
また、反射防止コーティングや撥水防汚コーティングに加え、防塵防滴機構も採用していて、よりシビアな環境にも耐えうるつくりになっています。
まとめ:どちらも欲しくなるレンズ
コンパクトで低価格なものを選ぶならタムロン。画質に妥協したくないならシグマという選び方になるでしょう。わずかなズーム域の差もありますので、どうしても広角は24mmが欲しいという方はシグマになります。
それにしても最近キヤノンからR5・R6という超魅力的なフルサイズミラーレスカメラが発表されましたが、タムロン・シグマが未対応なのがひっかかるところ。早く対応してくれれば、ソニー一強と言えるフルサイズミラーレス市場がもっと盛り上がるだろうになあと思う今日この頃です。
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