サードパーティレンズの雄SIGMAが、ついに12月20日に満を辞して大口径ズームレンズ24-70mm F2.8 DG DNを発売します!!
Lマウントに加えてソニーEマウントにも対応ということで、ソニーのミラーレス機への乗り換えを検討している私にとっては非常に興味深いレンズであります。
特に先だって発売されたタムロンの大口径ズームレンズは非常に評判も良いのですが、やや携帯性に力を入れたレンズということですので、ここでまたタイプの違う魅力的なレンズが加わることで選択肢が広がるのはユーザーにとってはありがたい限りです。
それでは早速発表されている内容をみていきたいと思います。
Artラインですよ。
このレンズ、Artラインとのこと。知らない人のために一応説明しますと、Artラインとは描写性能に力をおいて開発されていて、サイズや機能性に優先して「とにかく描写性能を!」という期待に応えうるレンズラインナップのことです。私も単焦点を一本持っていますが、初めて撮影した時は衝撃が走りました。特にこのラインの単焦点は巷でも非常に人気があります。
そんなArtラインのズームレンズ、今回ミラーレス専用の設計でアップデートされているようですので、その描写性能がどこまで上がっているのかという点はとても興味深いところです。
思ったよりコンパクト!
何より描写性能を優先したこれまでのArtラインのレンズは、純正のものと比べて大きいものがほとんどでした。しかし、このレンズはミラーレス専用設計ということで、純正の同クラスレンズよりもわずかに短くなっていて、重さも純正と比べて50グラムほど軽いんです。
描写性能と軽量コンパクト化が両立されているならば、とても魅力的ですよね!
そしてお値段据え置き!!
そんなこのレンズですが、量販店価格では12万円を切っているようです。
「12万円って高くない!?」
そう感じる方もいるかもしれませんが、F2.8通しのズームレンズとなると、純正品では倍近い値段になるのが普通。これまで紹介してきたように純正よりもコンパクトでありながらArtラインとして恥じないだけの描写性能があるならば、価格破壊を起こすレンズと言えるかもしれません。
純正・タムロンの大口径ズームレンズとの比較
純正・タムロンのミラーレス専用大口径ズームとのスペック差を比べやすいように表にしてみました。
モデル名 | FE 24-70mm F2.8 GM | 28-75mm F/2.8 Di III RXD | 24-70mm F2.8 DG DN |
希望小売価格 | ¥252,500 | ¥100,000 | ¥135,000 |
焦点距離 | 24mm-70mm | 28mm-75mm | 24mm-70mm |
レンズ構成 | 13群18枚 | 12群15枚 | 15群19枚 |
最短撮影距離 | 0.38m | 0.19m-0.39m | 0.18m-0.38m |
フィルター径 | 82mm | 67mm | 82mm |
寸法 | 87.6mm×136mm | 73mm×117.8mm | 87.8×124.9mm |
質量 | 886g | 550g | 830g |
絞り羽根 | 9 | 9 | 11 |
最小絞り | 22 | 22 | 22 |
※ソニーEマウント対応モデルで比較しています。
今、とても売れているタムロンのこのレンズは、お値段が実勢価格で9万円と、さらに安い。このレンズはフィルター径もサイズも重さもコンパクトに仕上がっていて、ミラーレスと相性が良いのが人気の秘訣かと思います。ただし、28mmからと広角に弱いという部分があります。4mmの差は、広角側ではわりと大きく、室内での撮影では大きなアドバンテージになることがままあります。
レンズ構成を見てみてもかなり高級な仕上がりになっていることが予想されます。どれほどの描写性能になるのか、実際に発売されてからの世間の反応が楽しみですが、それによってSIGMAを買うか、TAMRONを買うか、という二択になってくるのかもと、個人的には非常に期待しています。
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