先日キヤノンからEOSR5/R6が発表され、その後すぐにソニーもα7sⅢの予告をしました。そして、ニコンも新しくZ6を発表しました。キヤノンの2機種はスペックモンスターと言える性能を搭載していますし、ソニーのα7sⅢも、リーク情報ではハイスペックなマシンになるようです。
一方、ニコンが発表したZ6は、他社とは真反対の方向で勝負した機種になっています。
すなわちそれは、必要な機能は搭載しつつも、必要な分必要なだけのスペックに絞って、低価格に抑えていること。
「これでいい」「これがいい」とでも言わせんばかりの、ちょうど良いカメラになっているのです。
他社カメラとの主な性能比較
機種名 | EOS R6 | α7Ⅲ | Z5 |
発売日 | 2020年8月下旬 | 2018年3月23日 | 2020年8月下旬 |
実売価格 | 約¥302,000 | 約¥210,000 | 約¥165,000 |
有効画素数 | 約2010万画素 | 約2420万画素 | 約2432万画素 |
常用ISO感度 | 100-102400 | 100-51200 | 100-51200 |
電子ファインダー | 369万ドット | 236万ドット | 369万ドット |
連続撮影速度(最高) | 20コマ/秒 | 10コマ/秒 | 4.5コマ/秒 |
AFフレーム | 6072点 | 693点 | 273点 |
測距輝度範囲(EV) | -6.5〜20 | -3〜20 | -3~ 19 |
動画 | 4K60P | 4K30P | 4K30P |
撮影可能枚数 | 250枚 | 610枚 | 390枚 |
瞳AF | ○ | ○ | ○ |
ボディ内手ぶれ補正 | ○ | ○ | ○ |
メディアスロット | SDXC(UHS-Ⅱ)×2 | SDXC(UHS-Ⅱ)×2 | SDXC(UHS-Ⅱ)×2 |
Bluetooth対応 | ○ | ○ | ○ |
Wi-Fi対応 | △ | △ | ○ |
寸法 | 138.4×97.5×88.4mm | 127×95.6×73.7mm | 134×100.5×69.5mm |
重さ(本体のみ) | 598g | 565g | 590g |
瞳AFやボディ内手ぶれ補正機能搭載
撮影で非常に高い効果を発揮する機能である瞳AFとボディ内手ぶれ補正は、しっかりと搭載されています。瞳AFは、人間に加え犬猫にも対応しています。また、AFについては、上位機種であるZ6と同等である273点の測距点を持っています。
ボディ内手ぶれ補正についても、上位機種と同じ5段5軸の手ブレ補正を内臓していて、妥協のない十分な性能になっています。
主な特徴
Z5の主な特徴としては、
- 撮像素子は表面照射型CMOSなので、センサー感度やAF照度はやや控え気味なスペック。またこの影響で4K動画はクロップでの撮影となる。
- 画像処理エンジンは上位機種と同じものを使用
- 連続撮影速度もやや控えめになっている
- メディアスロットは、上位機種と比べると使い勝手の良いSDXCカードのダブルスロットに変更されている。
- バッテリーパックは容量が増加されている。
- USB-Cでの充電・給電が可能になっている。
という部分が挙げられる。
まとめ Z5は、コスパ抜群の「ちょうど良い」カメラ!
このように、性能で攻めた部分はないが、非常に価格で攻めていることが特徴のカメラだといえます。しかし、「エントリークラスのミラーレス」かというと、写真撮影に関する性能は、よほど被写体が激しく動き回るものでない限り基本的に上位機種の性能据え置きだと言えますし、ボディがチープなわけでもありません。むしろ使い勝手という面においては上位機種よりも向上している部分すらあるくらいです。
一方動画面にコストダウンを図ったデメリットが見られるとも言えます。
そういった特徴から見ると、写真撮影を楽しむ人にとっては非常にコスパに優れた魅力的なカメラだと言えると思います。あとは、サードパーティ製も含めてカメラを活かすレンズ群のバリエーションが増えることを祈るばかりです。
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