「子どもをのばすアドラーの言葉」良い親子の関係について考える。

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「子どもをのばすアドラーの言葉」子育ての勇気

ここ数ヶ月の新型コロナウィルス感染拡大によって、多くの方は自宅で過ごす時間が増えたと思います。
子どもを持つ親は、子育てについて考える機会となった人も多いのではないでしょうか。
4人の子供を持ち、この春1年生になった長男がいる私もそんな一人。

今回紹介するのは、大ベストセラー「嫌われる勇気」の作者である岸見一郎氏の著作。
私は「嫌われる勇気」に大変感銘を受けましたが、その内容のなかで何度か親子のあり方についても触れられていて、子育てにどう活かせるのか、もっと深く知りたいと思いこの本を手に取りました。

子育てのゴールは”自立”

本書は子育て全般というより、子どもの勉強に対する親のアプローチの仕方を中心に書かれています。
すなわち、親はどうやって子供の勉強を援助できるか。
筆者は「教育の目標は自立である」と考え、自立のためには

  1. 自分で決められる
  2. 自分の価値を決められる
  3. 自己中心性からの脱却

の3つの条件が必要だと言っています。そして、決して子供を上から目線で見ず、一人の対等な人間として子どもと向き合った親子関係による子育てを薦められています。

「嫌われる勇気」の副読本

内容は、易しい言葉でわかりやすく書かれていて、スラスラと読めます。
しかし、「嫌われる勇気」で書かれている内容を元にして話されているので、私的にはやや新鮮さに欠いたかなと感じました。
また、本書でも「小さい時にはどうしても親の援助が必要。しかし、多くの場合親が思っている以上に早く子どもには自力で多くのことができるようになっていきます」というように書かれています。

では、親の援助が必要な時期の親子関係はどうすれば良いか、その後どのような時期から自立を目指した関係を築いていくのか、その辺りまで言及されていなかったのが少し残念。
それにしても、100年前を生きたアドラーの考えは、とても斬新な考え方で、今の社会にはこの考え方がしっくりくるという方の方が多いんじゃないかと思います。私も色々と刺さる部分が多かったです。本書に興味がある人はまず「嫌われる勇気」から読んだ方が理解がより深まると思います。

まとめ 子どもとの良い関係は何かを教えてくれる

本書の冒頭に、

「私たち親がさんざん苦しんだのだから、もはやこんなことを子どもには経験してほしくないと思っていても、子どもたちは親が一生かけて経験したことを軽蔑して、打ち寄せる波のように、昔からほとんど変わることなく同じ誤りを繰り返してしまう」

山本有三『波』

と書かれています。
子供の幸福を考えて「自分と同じテツを踏まないように」と思って子育てをしているつもりでも、なかなか子供に思うように伝わらない。子育て世代の親なら誰しも持つもどかしさかもしれません。

アドラーはただ学ぶだけでは意味がなく、実践してこその心理学だと言います。
今まさに子育てに悩んでいる人、そしてこれからどう育てていくべきかを考える人にとっては、子供との向き合い方をより良くするための良い機会になるかもしれません。

読みやすさ ★★★★★
内 容   ★★★☆☆
おすすめ度 ★★★☆☆

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