α7ⅣのEVFは、見え方・実用性ともに素晴らしかった。

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ミラーレス化は、ファインダーの進化。

昨年末、キヤノンの御手洗CEOが読売新聞のインタビューで、「従来のデジタル一眼レフカメラの旗艦モデルの開発や生産を数年後に終了して、ミラーレスカメラに一本化する」と明らかにしました。

近年の流れから分かってはいたことですが、ついに一眼レフカメラの時代は終わるんだなと実感しました。これはミラーレスカメラの、ファインダーに光学的に像を結ぶミラー機構をレスすることで得られる恩恵が、光学ファインダーの存在意義を上回ったということに他なりません。ミラーレス入門機はファインダーを背面のディスプレイに一本化し、中級機以上は電子ファインダー(EVF)を搭載して光学ファインダーに取って代わったわけです。

ファインダーは絶対必要。(個人的に)

特に若い世代からは「そもそもミラーレスにファインダーって必要?」という声もよく聞きます。実際、ミラーレスカメラの背面ディスプレイとファインダーの表示情報は同じなので、撮影姿勢の自由度が高いディスプレイで事足りるのではないかという疑問です。

先に私の個人的な意見を述べると、ファインダーは絶対必要です。一眼レフカメラからミラーレス一眼のα7Ⅳを使い始めても、基本的にははファインダーで確認して撮影しています。

その理由は、接眼点でカメラを固定でき、より手ブレしずらくなるということが一つ。特に重い望遠レンズを付けた撮影の際はこの差が顕著だと思います。さらに、余計な光が入りずらいので屋外でも視認しやすいという理由が一つ。また、撮影するもの以外が目に入ってこないのでそこに集中できるということがあって、私はディスプレイがファインダーを完全に互換するものではないと思っています。

ミラーレス機の進化と、Eマウントを選ぶワケ

僕が一眼レフ機からなかなかミラーレス機に乗り換えられなかった最大の理由は、電子ファインダーのクオリティでした。しかし、ここ数年で登場したキヤノンのR5やR6、ニコンのZ7(Ⅱ)、Z6(Ⅱ)の電子ファインダーは、非常に見やすくなっていて「これならもうミラーレス機でいいな」と思えるレベルに到達しました。一方数年前に「このカメラは今の業界を変えるゲームチェンジャーだ」と言われたα7Ⅲは、SONYのフルサイズ市場でのシェア率を一気に獲得する凄まじいクオリティのカメラで未だに根強い人気を誇っていますが、これらキヤノンやニコンのカメラと比べると、ファインダーは旧世代機であることは否めませんでした。2021年には3社から上位機が発売されましたが、もうミラーレスカメラの性能においてはソニーの独壇場とは言えなくなりました。

では、なぜ僕がキヤノンやニコンのミラーレスカメラを選ばなかったのか。

カメラボディ自体は確実に食指が動く素晴らしいものだと思いました。しかし、レンズはというとまだラインナップとしてソニーEマウントに届いていない感があります。さらにキヤノン・ニコンの両社は現状ミラーレスマウントで、サードパーティ製のレンズを締め出す形をとっています。たしかにレンズによる利益が大きいので、これも致し方ないのですが、昨今のシグマやタムロン製のレンズはもはや純正レンズの廉価版という印象はなく、純正にはない尖った性能のレンズも多く開発されています。こうしたレンズ群が使えることで、レンズセレクトのバリエーションが増えていることがEマウントの強みになっていると思います。私のような趣味でカメラを使うような人間にとっては、この理由でソニーを選ぶという人も多いのではないでしょうか。そこに来て、α7Ⅲの各種機能がブラッシュアップされたα7Ⅳが発売されたので、私はすぐさまミラーレスEマウントへと乗り換えたのでした。

EVFはデメリットがほぼ解消されつつある。

ミラー機構がある一眼レフカメラのメリットは、実際の光をミラーで屈折させて見るので見え方は自然ですし(当たり前ですが)、電池の消耗は少なくてすみます。一方電子ファインダーは、ミラー機構を撤廃することによって、フランジバックを短くすることができ、レンズ設計の自由度が高まったり、カメラ自体を薄型化することができるというメリットがあります。さらには、現実に見えるもの以外のライブ情報も映し出せるというメリットもあります。一方でセンサーで受け取った像を電子処理してファインダーに移すためタイムラグがあるというデメリットがありました。しかし先述したように見え方やタイムラグ問題もかなり改善され、バッテリーライフもα7Ⅲから非常に長持ちするようになったことで、一眼レフの優位性はかなり危うくなっていると思います。

EVFの恩恵

設定がファインダー(モニター)の露出に反映される

絞り・シャッタースピード・ISO感度をカメラ任せにせず自分で決めるマニュアルモードで撮影する時、一眼レフカメラでは露出計を見ながらちょうど良い露出を経験を基に探ります。また、移動したり太陽が雲に隠れたりして光量が変わってしまうタイミングがあると、たまにうっかりして設定を変え忘れてミスショットしてしまうことがあります。取り直せる場面なら良いのですが、イベントなどでは取り返しのつかないことになります。

絞り優先モードなどでも、ローキーやハイキーで撮りたい時は、ちょうど良い具合にするのに撮り直しを重ねたりします。それがEVFでは、カメラの設定を反映した露出で見ることができるので、「あ、今の設定では暗すぎるからISOを上げないと」とシャッターを切る前に気づくことができたり、思い通りの露出に調整するのが非常に簡単になりました。

ヒストグラムや白飛び箇所が確認できる

さらに、ファインダー(モニター)内にヒストグラムを表示することができます。個人的には、初めてEVFでヒストグラムの表示を見た時に買い替えを意識したほど非常に魅力的に感じました。また、白飛びしている箇所をゼブラ表示することもできるので、設定をギリギリまで追い込む撮影がいとも簡単にできるようになったと感じました。

ピントの山が確認できる

さらに、フォーカスをマニュアルにした時には、どこにピントが合っているのか表示されるピーキング機能やピント位置を拡大表示する機能があり、ピントを外すこともありません。最近ではオールドレンズならではの味を楽しむ撮影が若い人にも流行っていますが、オートフォーカスが使えないレンズでの撮影も、非常に楽になったと思います。

まとめ:EVFは成熟した

知人のα7Ⅲを貸してもらってEVFを覗いた時、ファインダーの見え方がまだまだ電子的で、また少し暗所でカメラを振った時の残像感には少々残念な感想を持ちました。α7ⅣのEVFは、数値だけみればα7Ⅲと比べ約1.5倍の解像度と、同社のカメラと比べても、また他社のカメラと比べても近年の性能としては平凡レベル。しかし、見え方は非常に滑らかで素晴らしい解像感だと感じ、かなり満足しています。また、見え方の問題を解決するだけでなく、ここで紹介したように、ファインダーから見える景色に撮影を補助してくれる、いわばバーチャルの視覚情報を表示できるAR(拡張現実)が表示されるEVFは、AFに次ぐような革新的技術だと感じています。

α7Ⅳの購入を検討している方、また一眼レフを使っていてEVFの見え方を心配している方の参考になれば幸いです。

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