まず結論。ほとんど欠点の見当たらない高コスパレンズ
昨年末、ミラーレスカメラをまだ手に入れてないにもかかわらず、発売と同時に手に入れたこのレンズ。その後ミラーレス機を手に入れ約半年使い倒してみました。結論から言います。最高です。
実際の使用感の長所・短所をまとめます。
これだけ使ってみて、初めからわかっている28mmスタートの画角であることくらいしか不便さが思いつきませんでした。そのくらい優秀。
レンズにおいて軽さこそ正義。
このレンズの一番良いところは、今さらですがとにかく軽量コンパクトなこと。
上の写真を見ての通り、高さも幅も500㍉ペットボトルとほぼ同じかそれ以下。重さも540㌘なので大体同じ。このサイズでf2.8通しのズームレンズだということが当レンズ最大の強みだと思います。
どれだけ良い写りをするレンズでも、持ち出すのが億劫になってしまっては元も子もありません。特に標準ズームレンズは「標準」と言われるだけあって最も汎用性の高い画角をカバーするズームレンズですから出番も多く、だからこそカメラキャップ代わりにつけっぱなしにしておけるくらい気軽であることはとても大切なファクターです。
ハイパフォーマンスなレンズ性能
どれだけ持ち出しやすくても、肝心の画質が悪くては持ち出す気にはなれません。
その点でも、私はとても満足しています。今私が使っているカメラは画素数3300万画素のα7Ⅳですが、このレベルの画素表現には十分なレベル。この間まで使っていたのが一眼レフのレンズシステムなので、世代の違いもあって本当にレンズの進化を感じています。
高速AFで追従性能も文句なし。
ふだん子どもたちのスナップを撮ることが多いのですが、なかなかじっとしていてくれず、動きも予測しずらい子どもを撮影しようとすると、一眼レフ時代はピンぼけしてしまうことが多々ありました。
しかし、このレンズはタムロン最新のモーターシステムを採用しているためピントの合焦速度が本当に速く、α7Ⅳの瞳AFなどを含めたAF性能と合わせて、高速で正確に子どもをしっかりピント追従してくれます。このおかげでピンぼけ写真がほとんどなくなりました。
F2.8通しで使えるアドバンテージ
F値が低いと大きなボケを使った表現ができるということもありますが、暗所での撮影時にも強い味方になってくれます。
暗所でも動き回る子どもは、ピンぼけだけでなく被写体ブレの心配もあり、1/250くらいのシャッタースピードは確保したいものですが、そうすると必然的にISO感度が上がります。そんな時にISO感度が上がりすぎるのを抑えてくれるのです。
逆光シーンにも強い
人物を撮影する際には逆光での撮影や光源を入れる表現をよく使いますが、そんな時でもフレアやゴーストの発生が目立つということはあまりないように思います。
文句なしのオススメ度★★★★★。パパママには最高のレンズ。
これだけの性能で小型軽量。トレードオフとしてレンズの歪みをデジタル補正に任せた作りや28mmスタートと割り切った部分もありますが、歪みはカメラ本体の補正やレタッチソフトで気になりません。28mmスタートの画角は、たしかに少し狭いと感じるシーンもないことはないですが、だいたいが自分の立ち位置さえ変えれば問題ありません。
こんなレンズが10万円を切る価格なので、もうオススメするしかないでしょう。
コメント