ソニーの新型24-70mm F2.8 GMレンズをお借りする機会があったので、私の持っているタムロンの新型F2.8通しのレンズとの差を検証してみることにしました。
先に結論から言いますと、TamronのG2が良いレンズなんだと改めて実感しました。
サイズ感や撮り比べをしてみましたので、ご覧ください。
新型GMレンズのサイズ感はタムロンと比べても遜色なし。ただし…
純正の方は24mm始まりであることや、フラッグシップクラスの性能・堅牢性・機能性のトレードオフで、タムロンのレンズの方が小さく軽いことはたしかです。ただ、いろんな人も言っていますが、それでも新型GMは想像よりもずっとコンパクトで軽いです。タムロンと比べても大差はなく、これなら付けっぱなしでの疲労感はそこまで違わないんじゃないかと思いました。これには、買い換えようかしらと思わられました。
買えないけど…。
ただし!
レンズ径が82mmというところだけはいただけませんでした。一般的なレンズに被せるフィルターの最大径が82mmで、よほど大きいレンズでないと使わないサイズ。フィルターもサイズに合わせて高額になってしまいます。
せめて77mmにしてほしかった…
画質の比較。撮って出しでは明確な違い。でも…
次に、同じ設定で撮り比べてみました。レタッチなどはせず撮って出しの状態です。
レンズを付け替えて手持ちで撮影したので、被写体との距離がずれているのはご容赦ください。
撮って出しだとGMレンズの方が明らかにコントラストが高いのが分かります。特に黒がしっかりしまっている印象。タムロンはこうして見比べると眠たい印象を受けます。
被写体を変えてもう一度。やはり同じようにコントラストに明らかな差があります。
しかし、描写力ではそれほど大きな差異がないように見えます。もちろん極端な逆光環境でもなければ、暗所での撮影のようなシビアな環境での撮影ではないので、そういった場合に違いは出てくるかもしれません。
それでも、等倍で見ても細かな描写に明らかな差異がないというのは、Tamronのズームはかなり善戦していると思います。
上の画像は、タムロンのデータのみLightroomでレタッチしたもの。こうしてしまうとこのくらいのサイズではもはやどっちがどっちか分からないと思います。
妥協のないGMⅡも良いが、Tamronもかなり善戦してる!
仮に私がどっちか一本選んで使えと言われたら、一瞬も迷うことなくGMレンズを選びます。それは、純正ならではの「アクティブ手ぶれ補正」の効きや安心感はもちろん、機能の多さや、堅牢性など、価格なりの違いがあるからです。
しかし、重要な部分である
- 画質
- AFスピード、および精度
といった面では、基本的にRAWで撮影してレタッチありきの私にとっては、はっきりとした違いは感じられませんでした。実際タムロンのレンズで2歳児の元気盛りな息子が走り回っている姿をAFで追いかけても、間に合わなかったり、フォーカスがずれているという経験はほとんどありません。
また、コンパクトという面ではTamronに軍配が上がりますし、67mmのフィルター径は採用されているレンズが多いのでステップアップリングを使う手間が省けます。
標準域ズームレンズで迷っている方に対してまとめるなら、「資金が潤沢にあるなら新型GMを選ぶべし」ですが、GMレンズ一本を頑張って買うなら、TAMRONのレンズと単焦点、もしくは望遠や広角のズームを補填しますね。
標準ズームレンズを買う方の参考になれば幸いです。
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