ずっと愛用していたタムロンの望遠ズーム「70-180mm F/2.8 Di III VXD (A056)」。コンパクトで取り回しが良く非常に使いやすいレンズ……なのですが、最近、ソニーの焦点距離の望遠ズーム「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」に買い替えることにしました。
なぜ買い替えるに至ったのか。まず結論から言うと
レンズ一本で超望遠までカバーしたい
コレです。
70-200mmという画角は、歪みもほぼなく、ボケも大きくなる特性上、
「これを見せたい」
という対象を撮るのに最適な画角だと思います。
私が70-200mmの画角で撮る事が多いのは、一番に子ども。走り回ってジッとしていないこどもを撮る時に、望遠ズームは本当に役に立ちます。また、幼稚園や小学校などの屋内参観行事は、この画角で全部撮れることが多いです。
しかし、運動会など屋外行事となると話は別。望遠端180mmや200mmでは、子どもを大きく映すことは難しいことが多くなります。
超望遠をどうするのか問題。
そんな時のために、私は同じタムロン製のTAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)というレンズを購入し、屋外行事に備えていたのです。このレンズ、500mmという長玉でありながらかなりコスパが良く、AF速度や手ぶれ補正も非常に優秀な銘玉。
ところが、ふだん動物や鳥、また屋外ライブなど被写体から距離のある撮影をそれほどしない私にとっては、子どもの屋外行事以外、ほとんど出番がありませんでした。良いレンズではあるので、時々撮影のアクセントにと持っていったりしましたが、アクセントのためのちょこっと使いにするには、デカくて重たすぎました。
必然的に出番が年に2回ほどしかないレンズは、保管・メンテナンスの面でも気を遣いますし、収納場所も考えもの。
純正ならではのテレコンというオプション。
そこにきて、純正レンズならテレコンバーターが使えるという拡張オプションがあります。
出番の多い70-200mmの望遠レンズ一本を運用しつつ、年に2回ほどの非常時にはテレコンを使って望遠域を伸ばす。これが私の撮影シーンには最適の運用方法だと思ったわけです。
そうして、70-180mmと150-500mmというレンズ運用から、70-200mmとテレコン(✖︎2=400mm)という運用に変えたのです。
レンズ2本分の画角を1本でカバーすると思えば携帯性も◎
テレコンを使うことで70mmから最大400mmまで画角を拡張できる。少し望遠端が短くなりましたが、400mmあれば運動会なら十分対処が可能です。そして、70-180mmと150-500mmの2本を持ち運ぶよりも随分コンパクト。
そもそも、純正の70-200mmGMもⅡ型になってかなりコンパクトになりました。上の写真左ではかなりサイズに違いがありますが、ズームリングを望遠端まで伸ばすと全長差はそこまででもなくなります。
余談ですが純正レンズに付いている回転できる三脚座は、三脚使用の際には縦撮影↔︎横撮影の切り替えが非常に便利です。
重さはたしかにタムロンの方がかなり軽く感じます。これは本当にすごいと思います。もちろん鏡筒がプラスチッキーだったりして作りにも差はありますが、この画角で十分な方については、このレンズの携帯性は強い武器だと思います。
動画撮影で手ぶれ補正の差が顕著に
でも買い換えるまではさほど考えていなかったのですが、やっぱり純正の望遠レンズの手ブレ補正はスゴいです。
特に望遠側で動画撮影をするのには、静止画以上に手ぶれ補正が効果を発揮します。
子どもの発表会に200mm側で動画撮影しましたが、手持ちでもほぼブレずに撮影することができました。動画撮影にあたってはタムロンのレンズに比べて明確に良かったです。最もタムロンも手ぶれ補正付きの新型を発売しましたので、ここについては検討の余地があると思います。ただし、新型とはいえテレコンは純正にしか使えないため私の選択肢には入りませんでした。
ニコンのZマウントでは、OEMとして出ているためテレコンも使用可能なようで、その辺ニコンの方が上手です。
まとめ:超望遠の使い方が限定的ならテレコン併用も考えてみて。
私の使い方としては70-200mmにテレコンという選択肢を暫定的に結論づけましたが、もちろん撮影用途によっては、テレコンよりもレンズを複数持つ方が良い方も少なくありません。
私が悩んだメリット・デメリットを下にまとめました。
テレコン併用で運用するメリット
- 70-200mm1本で400mmまで使える
- 1本なので携帯性が良い
- 純正GMレンズは写りが抜群に良い
- 手ぶれ補正が強力
- 三脚座が便利
テレコン併用で運用するデメリット
- 70-180mmまでの画角で事足りる人には携帯性は△
- タムロンの67mmのフィルター径はフィルターワークが抜群に良い
- レンズ本体はもちろんテレコンバーターもバカ高い
こうしたメリット・デメリットを考慮した上で、レンズ選びの参考になれば幸いです。
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