「開発発表」ということで一部のスペックしか明かされていませんが、それでも個人的には、「ついにキヤノンが本腰を入れてきたな」と感じました。フルサイズミラーレス参入機種である「EOSR」はあくまで様子見だったのかと思うほどの。それほど今回紹介された内容はどれもインパクトがありました。
好評されたスペックは最高水準!
まず、連写20コマ/秒(電子シャッター使用時)ということ。これは、先日発表されたキヤノンの一眼レフのフラッグシップ機である1DXMarkⅢのライブビュー撮影が同等スピードなので、現存カメラの最高峰スペックということになります。
さらに驚くべきこととして、8K動画撮影が可能ということです。現段階ではどのメーカーにもカメラで8K動画撮影可能なものはありませんので、言うまでもなくこれも動画として最高レベルの画質で撮れるということになります。1DXMarkⅢでも動画のスペックを強化していましたが、この機種ではYoutuberなどの動画クリエイターのニーズを見ているように思います。しかし、8K動画を編集するためのPC環境を整えることを考えると冷や汗が出ますね…
ボディ内手ぶれ補正・デュアルスロット対応でより実用的に。
個人的には、canon機として初のボディ内手ぶれ補正搭載は、かなり高ポイントだと思います。というより、ミラーレスフルサイズ市場で現在独壇場の強さを誇るSONY機には当然のようについている便利な機能ですから、同じ土俵に立たなければ勝負になりません。
また、デュアルスロット対応というのも私の中では非常に嬉しい情報でした。前回のEOSRの購買欲が湧かなかったのは、シングルスロットだったというのが、大きな理由の一つだったからです。
キヤノンの逆襲が始まるのか…!!
近年カメラ市場がSonyの一人勝ち状態になりつつある状態。そんな中キヤノンから今回発表されたスペックは、いちカメラユーザーとして本当にワクワクした内容でした。キヤノンからも少なくないユーザーが流れてしまっている中で、キヤノンの救世主となることが期待される機種になり得ると思います。
あとは、このカメラがいくらくらいになるかが問題。一日の長があるSonyにはサードパーティ製レンズも充実しており、レンズシステム構築に幅が利く盤石の態勢になりつつあります。今年α7ⅳ発表の噂もあるなかで再びユーザーを引き戻すには、かなり攻めた価格設定にしなければ難しいかもしれません。今後追加される情報が非常に楽しみです。
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