近頃ワイヤレスイヤホンが流行しているようで、若者の耳には「うどん」と呼ばれる、Apple社のワイヤレスイヤホンの姿をよく見かけるようになりました。少し前までは、音質は有線の方が良いと言われていましたが、今ではもうほとんど差はないそうです。特に昨年はApple社などからノイズキャンセリング搭載モデルが発売され、私もとても興味を持っています。
ところがそんな流行の流れの中で、音響機器ブランドとして有名なBOSE社から、画期的なオーディオデバイスが発売されました。それがコチラ。
そう、オーディオサングラスといわれるデバイス。かける端末と言われる「スマートグラス」に続いて、新しい「かけるウェアラブル端末」が誕生していたのです。しかもこれ、スマートグラスとは違って、十分実用できるレベル。流行の匂いがプンプンします。
耳を塞がず音楽が聴ける
イヤホンやヘッドホンは、音楽を聴くために、「聴覚」という感覚を奪っているとも言えます。日本には私の命を狙ってくる天敵生物はいませんが、外の音が聞こえないことでヒヤッとした経験は何度もあります。
その点これはサングラス型なので、耳を塞ぎません。当たり前ですが、普通に外の音も取り入れながら音楽を聴けるということ。これなら最近のハイブリッドカーや自転車など、音の小さな乗り物に気づくこともできますし、交通機関のアナウンスなどを聞き漏らす心配もありません。
また、ものによっては長時間付けていると耳が痛くなるイヤホンもありますが、これはその心配もありません。
指向性スピーカーで音漏れの心配もない
「でも、外部に音が漏れちゃうんじゃない?」
これは私がこのデバイスを知った時、一番最初に思い浮かんだ言葉。当然、この問題はこの形にする段階でクリアされていること。
特定の方向にしか音を伝えない「指向性スピーカー」を搭載し、周囲の人にはほとんど音が聞こえないのです。
ハンズフリー通話も可能
イヤホンでは当たり前のように搭載されている通話機能。このサングラスにもちゃんとマイクが内蔵されていて、ハンズフリー通話もできます。
この機能はやはりドライブ中に一番力を発揮するでしょうね。車に搭載されているハンズフリー通話機能は便利ですが、人を載せていると通話できないという場面が結構あります。その点サングラス型なら、日光を遮るために着けるサングラスでBGMを聴きながら周囲の音も聞き取れ、通話もできる。車を運転することの多い方にとって、理想のデバイスではないでしょうか。
マルチファンクションボタン搭載
つるの部分にマルチファンクションボタンが搭載されていて、これを押すと電話に出られるだけでなく、連携しているデバイスの音声アシスタントを利用することもできます。また音楽の再生・停止などもこのボタンでコントロールできるということです。
仕様
BOSE FRAMES ALTO(S/M) | BOSE FRAMES RONDO(S/M) | |
レンズの幅 | 51mm | 49.5mm |
レンズ間の距離 | 16mm | 15.5mm |
つるの長さ | 155mm | 154mm |
質量 | 45g | |
Bluetooth通信距離 | 9m | |
バッテリー充電時間 | 最大2時間 | |
バッテリー接続時間 | 最大3.5時間 |
大きさは普通のサングラスと変わりません。重さも50グラムを切っており、Sサイズの卵1個よりも軽いといったところ。普通のサングラスを着けるのと同じ感覚で音楽を聴くことができるということです。
ただ、この表を見てわかる通り、バッテリー持ちにやや難があるようにも思えます。しかし、今流行りのワイヤレスイヤホンでも3〜5時間というものが多いので、似たようなものと言えます。また、サングラスを外して逆さに置くという動作で電源を切ることができ、電力消費対策も考えられているようです。
これはきっとオーディオ界の麒麟児
BOSE FRAMESは現在ALTOとRONDOという2つの形が用意されています。
ALTOは、クラシックなスクエア型と呼ばれる形で、万人受けするクセのないフォルム。一方RONDOは、アーティストなどが好んだことで人気に火がついた丸みのある独特なフォルム。身につけるものだから、どちらもオシャレなのが嬉しいですね。
また、オプション品として偏向レンズタイプや色付きレンズが用意されています(別売)。また、目の悪い人やサングラスに抵抗がある方は、メガネ屋さんなどでメガネレンズをはめることも可能ということです。
今年は他のメーカーも競ってこのタイプのオーディオを発売してくる。そんな予感しかしない次世代オーディオです。
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