最近、フォトグラファーや動画クリエイターの方が使っているのをよく見かけるようになり、私も少し前から気になっていたとあるフィルター。
その名もブラックミストNo5。ケンコーHPではめちゃくちゃエモい写真で紹介されています。最近、Instagramでもよく使っている人を見かけるようになったので、ご存じの方も多いかと思いますが、ブラックミストとはどんなフィルターなのか、まずは説明させていただきます。
ブラックミストとは?
「ブラックミスト」は、ハイライトとシャドウ部のコントラストを抑え、まるで映画のワンシーンを思わせる絶妙なニュアンスを得ることができるソフトフィルターです。レタッチなしで、撮ったその場でシネマティックな質感を得られるのがブラックミストの魅力です。
ブラックミストという効果のフィルターは、国内外含めいくつかのメーカーから販売されていて、効果のかかり方の強弱の種類もあります。Kenkoからは、効果の強い「NO1」と、効果が半減された「NO5」の2種類が販売されています。
私は今回、効果が控えめで、より使い勝手が良さそうなN05を購入しました。
外観チェック
フィルター側面には名前が書いてあります。セリフ体でNOのOが小さいオシャレなフォントですね。名前が書いてあるので、フィルターを間違えることはありません。
フィルター自体を透かして色が変わることはありませんが、ややザラついた見え方がします。
撮って出しで比較してみた
実際にフィルターの有無でどのように変わるのかを、手持ち撮影で近所の散歩をしながらスナップ撮影してきました。
撮って出しの状態、フィルターの脱着などによりまったく同じ写真ではありませんが、できるだけ同条件で撮影してあります。
いかがでしょうか?
まず第一にコントラストが低下しているのがはっきり見て取れます。シャドウ部がかなり持ち上がる印象です。また、効果がわかりやすいようにわざと逆光気味に撮影しましたが、光が柔らかく拡散しています。
一方光が横から当たっている上のような写真では、少しコントラストが落ちているくらいで、あまり効果を見てとることができません。光源の影響力によってフィルタの効果が随分と変わる印象です。
Lightroomでテクスチャパラメーターをマイナスにもっていけば、似たようなフワッとした効果を得られますが、これはファンデーションを塗ったような、質感がのぺっとしてしまう感じになってしまって、私は好きになれませんでした。一方、このフィルターはテクスチャパラメーターやソフトフィルターのような効果ではなく、シャープさは変わらず、光を拡散するような効果という感じで効いてくれるようです。
エモい写真が簡単に
こちらはLightroomで基本補正のみちがったレタッチで現像していますが、おもしろいことにホワイトバランスや色味などは同じ調整数値をかけています。
光の広がり方や全体的なコントラストがフィルムライクな、なんともエモい雰囲気になります。
動画にもピッタリなフィルター
このフィルターを装着すれば、動画でも同じような効果を得ることができるので作品撮りにはぴったりです。
このフィルターの特徴をまとめると
- コントラストを抑え、光を拡散した柔らかくエモい効果が得られる
- 反対にパキッとしたコントラストの高い写真を撮る際には外すこと
- 雰囲気のある動画作りにもピッタリ
ということです。しかし、家族スナップを撮ることが多い私は、これをつけているだけでとても印象深い写真が撮れてしまうので、ほぼ保護フィルター代わりにつけてしまっています。笑
表現の幅が広がるフィルターですので、一度ためしてみてはいかがでしょうか。
もちろん、購入の際にはフィルター径をお間違えなく!
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