昨年は、Appleから発売されたAirPods proが大変話題になり、完全ワイヤレスイヤホンも非常に大きな進歩を遂げた一年でした。私もAirPods Proには大変興味がありましたが、3万円も出すのは厳しいと二の足を踏んでいました。
一方モバイルバッテリーで有名なAnker社は、完全ワイヤレスイヤホンでも非常に魅力的でコスパの高い製品が揃っていて、昨年ラインナップを一新しました。この記事では、そんなAnkerの最新シリーズを比較してみたいと思います。
シリーズ比較表
モデル名 | Soundcore Liberty Neo 第二世代 | Soundcore Life P2 | Soundcore Life Note | Soundcore Liberty 2 | Soundcore Liberty Air 2 | Soundcore Liberty 2 Pro |
発売日 | 2019年8月 | 2019年9月 | 2020年1月 | 2019年11月 | 2019年11月 | 2019年9月 |
amazon実勢価格 | ¥4,999 | ¥4,999 | ¥7,128 | ¥9,990 | ¥9,999 | ¥14,380 |
連続再生時間 | 5時間 | 7時間 | 7時間 | 8時間 | 7時間 | 8時間 |
最大再生時間 | 20時間 | 40時間 | 40時間 | 32時間 | 28時間 | 32時間 |
重さ | 51g | 62g | 表記なし | 63g | 53g | 70g |
防水性能 | IPX7 | IPX7 | IPX5 | IPX5 | IPX5 | IPX4 |
充電ポート | Micro USB | USB-C | USB-C | USB-C | USB-C | USB-C |
対応コーデック | AAC / SBC | AAC / SBC / aptX | AAC / SBC / aptX | AAC / SBC / aptX | AAC / SBC / aptX | AAC / SBC / aptX |
ドライバー | グラフェンドライバー | グラフェンドライバー | ダイヤモンドコーティングドライバー | ダイヤモンドコーティングドライバー | バランスドアーマチュアドライバー + ダイナミックドライバー | |
ドライバーサイズ | 6mm | 6mm | 6mm | 10mm | 6mm | 11mm |
音声アシスタント | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
急速充電 | × | △ | △ | ○ | ○ | ○ |
ワイヤレス充電 | × | × | × | × | ○ | ○ |
Hear ID機能 | × | × | × | ○ | ○ | ○ |
¥5,000以下&アクティブに使いたいならLife P2がオススメ。
Soundcore Life P2は、¥5,000を切りながらも長いバッテリーライフと、IPX7の高い防水性能を持っています。同じ価格帯に第二世代のSoundcore Liberty Neoがありますが、軽量であること以外はLife P2の方が優れているといえます。特に充電ポートは、今後USB-C規格のものが増えると思われますので、現在よほどMicro USB規格のものを使っていない限りはLife P2の方が無駄なケーブルを持たなくて済むようになるかもしれません。ボディのみの再生時間も昨年大人気を博したAppleのAirPods Proは5時間に対しLife P2は7時間もあります。またP2は、10分の充電で1時間の音楽再生が可能な急速充電にも対応しています。(上の表で△になっているのは、上位機種は10分間で2時間再生可能なため)。他社の同価格帯製品には決して見劣りする部分のない優等生というイメージ。ワイヤレスイヤホンの入門として間違いありません。

Soundcore Life P2
紹介した機能以外に、Soundcore Life P2に備わっている機能を紹介します。
高品質な通話
cVc8.0ノイズリダクションテクノロジーを備えた4つのマイクがノイズを効果的に抑制し、通話に明瞭さと精度を向上させます。※音楽再生時のノイズキャンセリング機能ではありません。
IPX7の防水性能
ちなみにIPX7の防水性能は、「一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない」と定義されています。ランニング中の突然の雨などの水も防ぐことができ天候やシーンを選ばず音楽を楽しめます。
BassUpテクノロジー
Soundcore独自のBassUpテクノロジーにより、再生中の音楽をリアルタイムに分析し、即座に低音域を最大43%増幅させます。
PUSH AND GO
充電ケースから取り出すと、最後に接続した機器に自動で再接続します。
片耳のみの使用もオッケー
左右のイヤホンの単独使用と両耳での使用を簡単に切り替えることができます。
AirPods顔負け!コスパ最強はLiberty Air 2
続いてワンランクアップして、1万円までなら出せるという方にはSoundcore Liberty Air 2が最もオススメです。これは今年の「Get Navi」3月号でもエリート家電として取り上げられたりしていて、巷で非常に評判が高いモデル。上で紹介したLife P2のPUSH AND GOや片耳のみの使用といった機能を網羅した上で、10分間の充電で約2時間の音楽再生ができる急速充電にも対応。また、ワイヤレス充電にも対応していて、ケースごと充電ができます。さらにはアプリを使って自分だけの好みの設定にカスタマイズできるHearID機能も搭載されています。さらには、タッチセンサーや脱着検知センサーなど、AirPods顔負けの機能が搭載されています。

Soundcore Liberty Air 2
IPX5の防水機能
IPX5は「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない」と定義されています。運動時や小雨の中でも使用可能です。
HearID機能搭載
Soundcoreアプリ上で特定の周波数帯域における音の聞き取りやすさを測定し、自分だけのHearing Profileを作成できます。またデフォルトの22種類のイコライザーから好みの設定を選択することもできます。
ワイヤレス充電・急速充電対応
Soundcore Liberty Air 2はワイヤレス充電対応のため、ワイヤレス充電器に置くだけでケースごと充電ができます。また急速充電に対応していて、10分間の充電で2時間の音楽再生が可能です。
イヤホンを外すと自動的に音楽が一時停止する
装着状態を検知するセンサーによって耳からイヤホンを外すと自動的に一時停止する機能がついています。この機能はアプリによってオフにすることも可能ということです。
タッチセンサーにより操作
イヤホンは実ボタンではなく、タッチセンサーボタンにて操作します。このボタンタッチの動作も、専用アプリにてカスタマイズすることが可能ということです。
音質の一点においてフラッグシップSoundcore Liberty 2 Proとは決定的に差がありますが、あとはほぼ同レベルといってもよいレベルで、よりコンパクトでお値段もほぼ半額。現在の最適解といえます。
音質で選ぶならLiberty 2かLiberty 2 Pro
音質面ではデュアルドライバーで同軸音響構造を搭載しているAnkerのフラッグシップモデル「Soundcore Liberty 2 Pro」が頭一つ抜けています。次点ではSoundcore Liberty 2。Soundcore Liberty Air2よりもドライバーサイズが大きく、「聴き比べればその差は歴然としている」と数々のレビュアーが口にしています。

Soundcore Liberty 2 (Proも同スペック)
Soundcore Liberty 2とSoundcore Liberty 2 Proの差は、上記に書いた音質に加えて、重さも含めたサイズ感と防水性、そしてワイヤレス充電に対応しているか否かといったところ。その差は約¥5,000。このあたりをどう考えるかですね。
なお、IPX4は、濡れた手で触れたり、水がはねたりもOK。IPX1〜3は落ちてくる水滴が対象だが、IPX4ではあらゆる方向からの水の飛沫が対象。少々の雨や水しぶきに当たっても大丈夫なレベルということなので、普通に使う分には十分なレベルと言えます。尚、appleのAir Pods ProもIPX4です。
ANKER製品は保証も付いて安心の製品です
ハイクラスのワイヤレスイヤホンの音質には敵いませんが、Ankerの完全ワイヤレスイヤホンは、作りもしっかりしていて、どのラインナップも同価格帯の製品と比べると概ね好評価になっています。完全ワイヤレスイヤホンをお探しの方は、今日の記事を参考にAnker製品を選んでみてはいかがでしょうか。
コメント