##高画素は正義ではない
10月に入り、とうとう消費税が10パーセントになってしまいましたね。
先日まで「消費税増税前に、前から欲しいと思ってた本格的なカメラがほしいんだけど、どれ買えばいいの?」と何人かの友人たちから相談がありました。
以前からこういった相談にのっていたのですが、今回改めて感じたのは、多くのカメラビギナーの方が
カメラは画素が多ければ多いほど画質が良い
と思っているということです。実際に相談相手とカメラを選ぶために家電量販店に行ったら、カメラコーナーの店員さんがやって来て高画素であることを、絶対的正義とでも言わんばかりに、カメラビギナーの友人に勧めてきたことがありました。
しかし私は、高画素機は、
- 明確に高画素が必要な撮影目的を持っている
- それなりの撮影テクニックやシステムを持ったカメラマン
に該当しない方にはオススメできないと私は思っています。
今回は高画素機のデメリットを中心にお話したいと思います。
## 画素数が多い=綺麗な写真ではない。
画素数が多いと、写真がより細やかな所まで写し出すということです。写真は、小さな点の集まりで画を描いていて、画素は点が多いということ。画素数が多いと、大きく引き伸ばしてプリントする場合や、ズームして写真を観る時、またトリミングしても実用に耐え得るという部分にメリットがあります。
しかし、例えばスマホで2000万画素と5000万画素の写真を見比べた時、よほどズーミングしない限りその差は感じられないと思います。
たとえばスマホやパソコン画面で写真を見たりA3くらいのプリントであれば2000万画素も有れば充分だと思っています。また、同じセンサーの性能であれば高画素機の方が高感度に弱い(ノイズが出る)という弱点もあります。
## 高画素=データサイズが大きい。
高画素であると、当然データサイズが大きくなります。つまり、高画素に見合っただけのSDカードなどの記録媒体もサイズが大きいものを買わなければいけません。
また、撮影後の編集をするのにも、パソコンのスペックが高画素のサイズに見合うだけのものでなければ大変なストレスになります。
つまり、高画素=ヘビー級ですので、取り回しはしずらいという面があります。
## 微ブレという天敵
より精細な部分まで描く高画素機は、より小さなブレも敏感にキャッチしてしまいます。
充分なシャッタースピードと、ブレを減らす撮影スキルを身につけていないと、小さなブレ(微ブレ)によって、かえってボンヤリした写真に見えてしまいます。
高画素機を活かすためのレンズが必要。
最近は、各社競うように高画素機を発売していますが、高画素機であればあるほど、レンズも高性能なものでなければそのスペックを活かす事はできません。高画素機に見合うだけのレンズシステムを揃える設備投資が必要になるのです。
まとめ
カメラビギナーの方の多くは、高画素=高画質と勘違いしている方が多いと感じていましたので、いつかこの記事を書きたいと思っていました。そういう理由から、今回は高画素のデメリットを中心に書きましたが、もちろん高画素であることのメリットもたくさんあります。
「これからカメラを買おう」という方にこの記事を参考にしてもらって、メリットとデメリットを把握してもらった上で、カメラライフの良い相棒を見つけてもらえたらと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました★
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