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せんちゃん

写真、日本酒、ガジェットやアウトドアギアが好きな、4人の子を持つ30代のオジサンのブログ。フォトジェニ!は、そんな私のなかで写真映えするものを紹介するブログです。

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ソニー α7 IV vs α7C II 徹底比較:違いと選び方ガイド

はじめに

ソニーのフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7 IV」と「α7C II」は、有効約3300万画素のセンサーを搭載した高性能モデルです。これからカメラを購入する人向けに、両機種の価格やスペックの違いを比較し、用途に応じた選び方のポイントを解説します。それぞれの特徴(オートフォーカス性能、メモリーカードスロット、電子ビューファインダー性能、動画性能など)を詳しく見ていき、α7C II(後発モデル)が性能面で優れる点や、どんなユーザーに向いているかも紹介します。

目次

ボディ単体の実売価格比較

まずは両機種の価格を比較しましょう(※価格はいずれもボディ単体、税込の実売目安)。2025年5月現在、α7 IVの実売価格は約28万7千円前後α7C IIは約24万8千円前後となっています 。発売当初の市場想定価格はα7 IVが約33万円、α7C IIが約30万円程度でしたが 、α7C IIは発売から時間が経過したことで価格がこなれてきており、α7 IVよりも安く購入可能です。ただし販売店や時期によって変動するため、購入時には最新の価格を確認してください(例えばソニー直販や主要量販店ではポイント還元込みで実質価格が変わることもあります)。

スペックの比較表

両機種の主な仕様と違いを以下の表にまとめました。共通点も多いですが、異なるポイントを中心に記載しています。

α7C II (ILCE-7CM2)α7 IV (ILCE-7M4)
発売時期2023年10月13日 2021年12月17日 
実売価格(ボディ)約24.8万円前後 約28.7万円前後 
有効画素数約3300万画素(フルサイズ裏面照射)約3300万画素(同左)
画像処理エンジンBIONZ XR + 専用AIプロセッサー搭載BIONZ XR
オートフォーカス759点 位相差AF(約94%カバー)リアルタイム瞳AF + AI被写体認識対応759点 位相差AF(約94%カバー)リアルタイム瞳AF(従来方式) 
手ブレ補正効果5軸ボディ内手ブレ補正(補正効果7.0段) 5軸ボディ内手ブレ補正(補正効果5.5段) 
連写性能最高約10コマ/秒(メカニカル/電子)※RAW連続撮影44枚程度 最高約10コマ/秒(同左)※圧縮RAWで約1000枚連続 
メモリーカードシングルスロット:SD UHS-II対応 デュアルスロット:※スロット1はSD UHS-II/CFexpress Type A対応 
電子ビューファインダー(EVF)0.39型OLED、約236万ドット、倍率0.70倍 0.5型OLED、約369万ドット、倍率0.78倍 
背面モニター3.0型バリアングル液晶(約103万ドット、タッチ対応)3.0型バリアングル液晶(約103万ドット、タッチ対応)
動画性能4K 60p(APS-Cクロップ)対応 4K 30p(フルサイズ7Kオーバーサンプリング)10bit 4:2:2 内部記録対応4K 60p(APS-Cクロップ)対応4K 30p(フルサイズ7Kオーバーサンプリング)10bit 4:2:2 内部記録対応
動画機能の追加ブリージング補正、アクティブ手ブレ補正、オートフレーミング、タイムラプス撮影対応等 ブリージング補正、アクティブ手ブレ補正対応等
入出力端子USB Type-C(マルチ/MTP), マイク入力, ヘッドホン出力,マイクロHDMI(Type-D) USB Type-C, マイク入力, ヘッドホン出力,フルサイズHDMI(Type-A) 
サイズ (幅×高さ×奥行)約124.0×71.1×63.4 mm 約131.3×96.4×79.8 mm 

※上記は主なスペックの比較です。共通機能として両機種とも視線検出対応のリアルタイム瞳AF(人物・動物対応)やクリエイティブルック/S-Cinetone(色調プリセット)、新メニューUI、USB-C給電対応など最新のソニー機ならではの機能を備えています。また、どちらも撮影可能枚数(バッテリーライフ)は液晶モニター使用で約560~580枚程度とほぼ同等です 。

次章から、特に重要な違いについて詳しく見ていきましょう。

オートフォーカス性能の比較

AF性能に関して最も大きな違いは、α7C IIが最新の「AI認識AF」を搭載している点です 。両機種とも像面位相差759点による高速・高精度なオートフォーカスとリアルタイムトラッキングAFを備えていますが、α7C IIでは専用のAIプロセッシングユニットの搭載により被写体認識機能が強化されています。具体的には、α7C IIは被写体の種類を自動判別するAIが進化しており、人間や動物だけでなく鳥・昆虫・車・列車・飛行機までも検出可能です (※静止画時。動画時は人物・動物・鳥に対応)。一方、α7 IVの被写体認識AFは従来型で、人物と動物(鳥を含む)の瞳AF・顔検出に対応するものの、AIによる車や昆虫まで含めた総合的な認識機能はありません 。そのためα7C IIの方がより多様な被写体に対して追尾性能が向上しており、複雑な動きや被写体の種類が変化する場面でも高い捕捉率を期待できます。

実際のAFスピード自体は両機種とも同世代相当の高速性能で、暗所での合焦性能も同等です。ただし、α7C IIは被写体によって最適なフォーカスを自動で判断する点で有利と言えます 。例えば野鳥や昆虫撮影、モータースポーツ撮影では、α7C IIのAI認識AFが被写体への食いつきをサポートしてくれるでしょう。また瞳AFも、人物・動物・鳥の瞳を自動で検出するα7C IIのほうが設定切替の手間が少なく便利です。対するα7 IVも人物/動物の瞳AF精度は非常に高く、プロのポートレート撮影などで実績があります。総じてAF性能はα7C IIが新世代の賢いAFを搭載している点で一歩リードしていますが、α7 IVも十分な性能を持つため通常の撮影で困ることはないでしょう。

メモリーカードスロットの違い

メモリーカードのスロット構成は、両機種で大きく異なるポイントです。α7C IIがシングルスロット(SDカード×1)であるのに対し、α7 IVはデュアルスロットを備えています 。α7 IVのスロット1は高速なCFexpress Type AカードとSD UHS-IIカードの両対応、スロット2はSD UHS-II対応となっており、2枚のカードを同時使用できます 。この違いにより、以下のようなメリット・デメリットが生じます。

  • 信頼性・バックアップ:α7 IVではRAWとJPEGを別カードに同時記録したり、同じ画像を2枚のカードに二重保存することが可能です。これにより撮影データのバックアップをリアルタイムで確保できるため、ブライダルやイベント撮影など失敗の許されない場面で安心感があります。α7C IIはカード1枚のみのため、バックアップ用途には都度カードを交換するか、外部ストレージへの転送が必要です。
  • 連写時のバッファ:高速連写を行う際、書き込みスピードの速いCFexpress Type Aカードを使えるα7 IVはバッファクリアが速く、連続撮影可能枚数にも余裕があります。実際、α7 IVは圧縮RAWで約1000枚超(事実上カード容量一杯まで)連写できるのに対し、α7C IIは約44枚程度でバッファが一杯になります 。そのため野鳥やスポーツで秒間10コマの連写を長秒間続けたい場合、α7 IVの方が撮り逃しが少ないでしょう。
  • 動画記録:動画撮影ではどちらの機種もSDカード(UHS-II推奨)で4K 60p 10bit録画が可能ですが、α7 IVは高速カードを使うことで高ビットレートの記録や長時間撮影時に余裕が出ます。また、デュアルスロットの利点としてプロキシ動画をもう一方のカードに同時記録する設定も可能です(α7 IVの場合)。α7C IIはシングルスロットですが、4K 60p 10bit 4:2:2記録も対応しており、一般的なV60やV90規格のSDカードで問題なく撮影できます。

以上のように、信頼性や連写性能の面ではデュアルスロットのα7 IVが優れています。一方でα7C IIはシングルスロットゆえに本体サイズを小さく抑えられており、そのコンパクトさとトレードオフの関係と言えます。バックアップが必要なプロ用途かどうか、また連写を多用するかによって重要度が変わるポイントでしょう。

EVF(電子ビューファインダー)の性能差

ファインダー(EVF)の見え方には、両機種で明確な違いがあります。α7 IVは0.5型・約369万ドットのOLEDビューファインダーを搭載し、倍率も0.78倍と大きく見やすいのが特長です 。一方、α7C IIのEVFは小型ボディに合わせた0.39型・約236万ドットのOLEDパネルで、倍率も0.70倍と控えめです 。解像度とファインダー像の大きさではα7 IVが勝っており、ファインダー越しの確認がより精細でピントの山も掴みやすいでしょう。

実際に両者を覗き比べると、α7 IVのファインダーは大きく鮮明で、一眼レフ上位機種に匹敵する見やすさがあります。マニュアルフォーカスで微細なピント合わせをする際や、望遠レンズで遠方の被写体を狙う際にもα7 IVの高精細EVFは頼りになります。対してα7C IIのファインダーは小型ながら必要十分な情報表示がされ、スナップ撮影や日中屋外での構図確認には問題ないレベルです。ただし、暗所や細部のチェックではやや荒さを感じる場合もあります。

なお、アイポイント(目を離して見たときの視認性)はα7C IIが22mmと長めで、眼鏡使用者でも隅まで見やすい利点があります(α7 IVはアイポイント18.5mm) 。また両機種ともEVFのリフレッシュレートは最高120fpsに対応しており、動く被写体を追う際のカクつきも少なく快適です。総合的には**「ファインダー重視ならα7 IV」**と言えますが、小型機ゆえにファインダーが簡易なα7C IIも、割り切った設計の結果であり携帯性とトレードオフになっています。ファインダー撮影の頻度が高い風景撮影派や望遠派ならα7 IV、コンパクトさ優先で液晶モニター撮影中心ならα7C IIでも十分でしょう。

動画性能の比較

動画撮影機能については、両機種とも共通するスペックが多くなっています。どちらも4K解像度で最高60pのフレームレートに対応(ただしAPS-C相当のクロップあり)、4K 30pまではセンサー全幅読み出し(7Kオーバーサンプリング)による高画質記録が可能です 。また内部記録はXAVCフォーマットで4:2:2 10bitの色深度に対応し、S-Log3ガンマでの本格的なグレーディング運用や、HLGによるHDR撮影も両者行えます。α7 IVで好評だった映像描写モード「S-Cinetone」もα7C IIに継承されており、撮って出しでシネマライクな色調を得ることもできます。

違いが現れるのは追加機能や使い勝手の部分です。α7C IIは最新世代らしく動画機能が強化されており、例えば**「オートフレーミング」機能に対応します。これは静止したカメラから人物を自動追尾してクロップし、あたかもカメラがパンやズームしているような映像効果を得られる機能で、AI認識技術を活かした新機能です。自撮りやインタビュー撮影で被写体をフレーム中央に収め続けたい場合に便利でしょう。α7 IVにはこのオートフレーミング機能は搭載されていません 。さらにα7C IIはインターバル撮影(タイムラプス動画用)**も可能であり、撮影の幅が広がっています 。

また、手ブレ補正についても動画時に差が感じられます。両機種とも光学式5軸ボディ内手ブレ補正+電子式のアクティブモード補正を備え、歩き撮りの手ブレ軽減が可能ですが、α7C IIはボディ内補正の性能が向上し7.0段分の補正効果を持つため 、より安定した映像が得られる傾向があります。特に手持ち動画撮影ではα7C IIの方がブレに強く、滑らかな映像になりやすいでしょう。

一方、ボディ内蔵マイクや各種端子類ではα7 IVが優位な点もあります。例えばHDMI端子はα7 IVが**フルサイズ(タイプA)なのに対し、α7C IIは小型のマイクロHDMI(タイプD)**です 。そのため外部モニターやレコーダーへの接続頻度が高い場合、耐久性や安定性の面でフルサイズHDMIを持つα7 IVに利があります。また、α7 IVはマルチインターフェースシュー経由でデジタルオーディオ入力対応のマイク使用時にプラグインパワー供給をオフにする設定など細かなプロ向け設定も充実しています(α7C IIもMIシューでデジタル音声対応マイクは使用可能)。

録画時間の面では、どちらも4Kでの連続録画時間制限はなくオーバーヒート対策もなされています。公称ではα7C IIが約165分、α7 IVが約175分の4K連続撮影が可能とされています (気温や設定により実際は変動)。ボディが大きいα7 IVのほうが若干放熱面で有利と言えるでしょう。総合すると、動画スペック自体は互角で画質や記録性能に差はありません。しかしα7C IIは新機能(AIオートフレーミング等)や強力な手ブレ補正によりVlogや一人撮影に強みがあり、α7 IVは信頼性や操作性(フルHDMIなど)でプロユースに安心感がある、といった棲み分けです。

α7C II(後発機)が性能的に優れている点

上述した内容と重複しますが、新しい後発モデルであるα7C IIがα7 IVより性能的に優位と言える主なポイントをまとめます。

  • AI搭載の高度な被写体認識AF:α7C IIは最新のAI認識AFにより、検出できる被写体の種類が増え追尾性能が向上しています 。動物や乗り物など多彩な被写体を撮影する際に有利です。
  • 手ブレ補正性能の向上:ボディ内手ブレ補正効果がα7 IVの5.5段から7.0段へ強化されており 、より低速シャッターや動画撮影で手ブレを抑えやすくなっています。
  • コンパクト・軽量ボディ:α7C IIは約514gとα7 IVより約144g軽量で、サイズも一回り小さいため携行性に優れます 。フルサイズ機としてトップクラスの小型軽量さで、機動力が求められる撮影に向いています。
  • 新機能の追加(動画関連):動画撮影でのオートフレーミングやタイムラプス対応、ログ撮影時のモニターLUT適用機能など、α7 IVにはない新機能を備えています 。映像制作でクリエイティブな表現をサポートします。

一方でα7 IVが優れている点としては、EVFの見やすさデュアルカードスロットによる信頼性端子類の充実(フルサイズHDMIなど)、そして長時間の連写やプロユースでの安心感が挙げられます。つまり α7C IIは最新技術と携帯性、α7 IVはファインダーや拡張性など基本性能の堅実さが光るモデルと言えるでしょう。

どんなユーザーに向いているか

最後に、それぞれの機種がどのような用途・ユーザーに適しているかをまとめます。自分の撮影スタイルや重視するポイントに照らし合わせて、選択の参考にしてください。

α7 IVに向いているユーザー・用途

  • ファインダー撮影を多用するユーザー:風景写真や野鳥撮影などでEVFを覗きながらじっくり構図を決めたい人。α7 IVの高精細・大型ファインダーは細部の確認に最適で、マニュアルフォーカス派にも安心です。
  • プロフェッショナルやイベント撮影:結婚式やイベント撮影などカードの冗長性が求められる仕事用途では、デュアルスロットのα7 IVが安心です。またスタジオ撮影などで長時間運用する場合も、発熱耐性やフルサイズHDMI出力による外部モニター運用など拡張性に優れます。
  • 望遠や動体撮影(スポーツ・野生動物):大型の望遠レンズを使う際にはボディ剛性やグリップのしっかりしたα7 IVの方がバランスが良く構えやすいです。また連写バッファが深いため、決定的瞬間を長い連続撮影で狙うスポーツ・飛行機撮影などでも安心してシャッターを切れます。
  • 動画制作で外部機器を多用する場合:外部レコーダーへの出力や外付けモニター使用が多い動画制作者には、フルサイズHDMI端子を持つα7 IVが便利です。ケーブル抜き差しの耐久性や安定接続でストレスが少なく、長時間収録にも向きます。

α7C IIに向いているユーザー・用途

  • 旅行・街歩きスナップ派:とにかく荷物を減らしたい旅行撮影や日常スナップには、α7C IIの小型軽量ボディが大きなメリットです。バッグに収まりやすく、首から下げても負担が少ないため機動力重視の撮影に向いています。
  • Vlogger・一人映像制作:自撮りで歩きながら撮影するVlog用途や、少人数での動画制作ではα7C IIが有利です。強力な手ブレ補正アクティブモードとAIオートフレーミング機能により、手持ち撮影でも安定した映像が得られ、被写体(自分)の動きに合わせた構図調整も自動で行えます。USB-C経由のUVC/Webカメラ機能も備えており、配信にも活用できます。
  • 日常スナップ・ポートレート:家族や子供、ペットの撮影など日常シーンでは、α7C IIのAI認識AFが瞬時に被写体を捉えてくれるため失敗が減ります。軽いボディは被写体に向けても威圧感が少なく、自然な表情を引き出すのにも一役買います。ポートレート撮影でも瞳AF性能は極めて高く、背景ボケを活かした写真を気軽に楽しめるでしょう。
  • 風景・建築写真など三脚使用主体:風景や夜景撮影で三脚を使う場面では、ファインダーの差はあれど最終的な画質は両機種で同等です。同じセンサーのおかげでダイナミックレンジや高感度耐性も互角なため、画質重視の用途でもα7C IIは妥協のない選択肢です。むしろ遠征や登山撮影では軽量な分だけ体力に余裕が生まれる利点があります。

まとめ

α7 IVとα7C IIは画質や基本性能の土台は共通しており、どちらを選んでも写真・動画ともに高いクオリティを得られるカメラです。その上で、伝統的スタイルの万能機であるα7 IVと、最新技術を凝縮したコンパクト機のα7C IIという性格の違いが見えてきます。もしファインダーの見やすさやプロ志向の信頼性を重視するならα7 IV携帯性や最新機能・AF性能を重視するならα7C IIがおすすめです。それぞれの強みと自身の用途を照らし合わせて、ぜひベストな一台を選んでください。両機種の比較が、あなたのカメラ選びの参考になれば幸いです。

参考文献・出典:スペックおよび価格情報は公式発表資料や実機レビュー 等に基づき作成しました。各種データの詳細な出典は本文中の引用リンク よりご確認いただけます。

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