こんにちは。
今回のフォトログは前回に続き、港町でのポートレート撮影の続編です。
引き続きテーマは「ナチュラル」。今回は、彼女がよりリラックスして、風や光に身を任せるような表情をたくさん見せてくれました。
日差しに包まれる、自然なまなざし
歩き始めて少し経ち、彼女の表情がどんどん柔らかくなっていったころ。
ちょっとした遊び心を加えながら、日差しの中で自然に笑った一枚。

照れ笑いに近いような、くしゃっとした笑顔。この表情が撮れると、ぐっと親近感が湧く。
静けさと、心地よい距離感
港沿いの杭に丸まるように腰掛けて、じっと水面を見つめる横顔。
ここでは言葉は少なく、表情と光だけでシャッターを切りました。

外にいるのに、まるで室内でひとりになったような集中感。水の輝きが背景になってくれた。
緑越しのまなざしと、抜けるボケ感
手前の植栽を前ボケにして、覗くように彼女を捉えたカット。
この日は冬の陽が柔らかく、逆光気味でもふんわりしたトーンで撮れました。

ピントの先にある目の力。やわらかさと意思が同居しているような、好きな瞬間。
ひと息ついて、ふと思った表情
腰を下ろして、話しながらふと空を見つめたシーン。
この1枚は構図よりも空気感を優先して、じっくり構えずに撮りました。

少し疲れたようで、でも楽しさが残っている。そんな気配がうっすらと写っている気がします。
無意識のポーズと風の演出
ポーズを決めるでもなく、ただそこに立ってもらう。
背景に映る海と空と、少し錆びた鉄柱がナチュラルな舞台装置になってくれました。

光が差し込んできたタイミングと、目線の先に何かを見つけたような表情が良かった。
空気に溶ける、たたずまい
木の下、壁際にそっと立つカット。周囲の静けさを取り込むようにして、彼女の気配が景色に馴染んでいく。

背景に生活感があるのに、彼女がいるだけでどこか映画のワンシーンのように見えてくる。
視線の先に、何を見てる?
しゃがみ込みながら、何かを思案するような表情で柵にもたれる。
このときは特に指示を出さず、「好きなようにしていいよ」とだけ伝えました。

ふっと現れる真顔。ナチュラルの中に少し影があると、写真が締まる気がする。
色彩の遊び心と、素朴な笑顔
最後はちょっとカラフルな背景で。壁の絵とツタの絡まりがフォトスポットのようで、自然に立ってもらうだけで絵になった。

周囲の赤と白と緑、彼女の服のベージュがちょうどよく調和してくれた一枚。
使用機材まとめ(再掲)
- カメラ:Sony α7 IV(ILCE-7M4)
- レンズ:FE 24-70mm F2.8 GM II
- 設定概要:
- 絞り:f/2.8〜f/4.5
- シャッタースピード:1/8000s〜1/2000s中心(晴天下の順光・逆光に対応)
- ISO:200〜400
- 焦点距離:48〜70mm(人物と背景のバランス重視)
おわりに
前回よりもさらに表情がやわらかくなり、彼女の素の魅力がより自然に引き出せた撮影でした。
光・風・街の表情…どれも味方にしながら、“撮る”というより“感じて切り取る”という感覚で過ごした1日。
次回がこの撮影の最後となります。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
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