しばらくやっていませんでしたが、私の愛用レンズを紹介したいと思います。
今回紹介するのは「AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G」。85mmという大変人気のある焦点距離は、サードパーティーからも多数の銘玉が送り出されています。そんななかにおいてこのレンズはNikon純正の安定感と親切価格で誰にでもオススメできるレンズです。発売してしばらく経ちますが、まだまだ現役で使えるパフォーマンスを持っています。
TAMRON SP 85mm F/1.8 Di VC USDと比較
普通に特徴をみてもおもしろくないので、ニコンFマウントで使える同じ焦点距離とF値である、tamron社のSP 85mm F/1.8 Di VC USDと比較してみます。
レンズ名 | NIKKOR 85mm f/1.8G | SP 85mm F/1.8 Di VC USD |
発売日 | 2012年2月16日 | 2016年3月24日 |
レンズ構成 | 9群9枚 | 9群13枚 |
最短撮影距離 | 0.8m | 0.8m |
絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) | 9枚(円形絞り) |
絞り値 | f1.8〜f16 | f1.8〜f16 |
フィルター径 | 67mm | 67mm |
寸法 | 最大径80mm×長さ73mm | 最大径84.8mm×長さ88.8mm |
質量 | 約350g | 約660g |
手ブレ補正 | × | ○(3.5段分) |
TAMRONのこのレンズは画質面ではもう一つ上のランクと比べても遜色のない素晴らしい銘玉だと評判です。一方、比べてみるとNIKKOR 85mm f/1.8Gは、コンパクト差が際立ちます。
- 写りではSP 85mm F/1.8 Di VC USD
- コンパクトなのはNIKKOR 85mm f/1.8G
ちなみにこの2本のレンズの価格差は約35,000円。それぞれの魅力を捉えた上でこの差をどう捉えるかですね。NIKKOR 85mm f/1.8Gは画質では一歩譲るとはいえ、個人的には不満はありません。後のサンプル写真が参考になれば幸いです。
左から85mm、24-120mm、70-300mm。長さが短いのでずんぐりとしたシルエット。非常にコンパクトで重さも350gほどしかないので、お散歩レンズとしても重宝します。
85mmはポートレート撮影と相性◎
焦点距離が長いと大きなボケを得られます。ポートレートのような被写体を引き立たせたい時に望遠域のレンズを使う理由の一つですね。
また、85mmは望遠域ならではの圧縮効果が生まれます。前ボケと後ろボケで被写体をサンドイッチして撮ると圧縮効果によって距離感が潰れて上のような写真が撮れます。
焦点距離が短いとポートレートのように被写体を大きく写したい時には、必然的に被写体との距離が近くなります。特に撮影開始直後はカメラマンとの距離が近いとモデルも緊張して表情も強張ってしまいます。逆に遠すぎると撮影する場所が限られたり、モデルとのコミュニケーションや指示をしにくくなります。そういう意味で85mmという距離は、被写体とほどよい距離感で撮影できるので、撮影開始から自然な表情を引き出すことができます。
作りはとてもシンプル
レンズについているリングとスイッチは1つずつ。ピントリングと、AFとMFの切り替えスイッチのみです。
操作を間違えることもありませんし、このクラスのレンズはこれで十分です。
サンプル
ポートレート入門に最適!
最初に紹介したTAMRONのレンズといい、SIGMAからも85mmで素晴らしい画質の単焦点レンズが発売されています。どちらも画質においては色々なレビューで画質が素晴らしいと褒めちぎられているレンズです。
しかし、今日紹介したレンズも比べてみると少し劣る面はあるかもしれませんが、それでもこのクラスでは評判の良いレンズ。そして、サイズ・重さ・価格がどれも抑えられているという点で非常にとっつきやすいレンズとなっています。
望遠域の単焦点に初挑戦したい、またポートレートを始めたいと思っている方には最初の一本として非常にオススメできるレンズです。
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