先日Nikonより一眼レフカメラのフラッグシップ機になるD6を3月より販売開始することが発表されました。
先んじて昨年にはソニーがミラーレス機α9Ⅱを発売。先月キヤノンも一眼レフ機1DXMarkⅢを発表し、各社ともフラッグシップを刷新しました。東京オリンピックでのカメラマンのシェア率にも注目が集まるところです。
この3機種について、主な仕様の比較を表にしてみました。
主な仕様の比較
α9Ⅱ | 1DX MarkⅢ | D6 | |
有効画素数 | 2420万画素 | 2010万画素 | 2082万画素 |
最大動画記録画素数/フレームレート | 4K/30p | 5.5K/60p | 4K/30p |
連続撮影速度 | 最高20コマ/秒 | 最高16コマ/秒 | 最高14コマ/秒 |
ISO感度 | 100〜51200 | 100〜102400 | |
測距点 | 693点 | 191点 | 105点 |
測距輝度範囲 | EV-3〜20 | EV-4〜21 | EV-4.5〜20 |
撮影可能枚数 | 液晶モニター使用時約690枚 | ファインダー使用時約2850枚 | ファインダー使用時3580枚 |
手ぶれ補正 | 5軸補正 最大5.5段 | × | × |
外形寸法 | 約128.9(幅) x 96.4(高さ) x 77.5(奥行き)mm | 約158.0×167.6×82.6mm | 約160×163×92mm |
質量 | 約593g | 約1250g | 約1270g |
発売開始時価格 | ¥545,000 | ¥800,000 | ¥798,600 |
キヤノンは今回4K 60P撮影可能に加え、動画のraw撮影もできるそうです。通信回線に5Gが普及する将来、キヤノンは「これからは動画だ」と考えているように感じました。一方ニコンはOVFで瞳AFや、省電力化による圧倒的な撮影可能枚数で、スチール撮影をとことん追求している感があります。
ただ、私はこれらキヤノンやニコンの一眼レフフラッグシップ機の発表を見て、スポーツカメラマンのような、かなりコアな人たちのためのカメラだなと感じました。
当然上の表には見えない一眼レフの良さもありますが、汎用性という面ではミラーレスの方に軍配が上がると思います。一つにはコンパクトさという面。そして一眼レフ機は機構上、ファインダー撮影におけるフォーカスエリアのカバー範囲には限界があります。ライブビュー撮影ではその制約がありませんが、この大きな筐体でライブビュー撮影というのはかなり非現実的と言えます。
また、価格面では、α9Ⅱが約55万円に対し1DXMarkⅢ・D6は約80万円と大きな開きがあります。
一部メディアでは「キヤノン・ニコンもこれが一眼レフフラッグシップ機の最終モデルなのではないか」と書かれているのを目にしましたが、たしかに行きついている感があるというか、ミラーレス機と見比べた時、いよいよ一眼レフの限界を見たような気がしました。
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